九十九折れのワインディグをスィスィと駆け抜ける喜び…
ツーリングの楽しみの一つですネ。
でも、はじめて走る道で下り道、なんてシュチュエーションの場合、ついつい
ブレーキを掛けっぱなしになるコトも、珍しくありません。
ただ、それが長時間になるとブレーキに違和感が起こる事もあります。
油圧ブレーキは、レバーやペダルを操作するコトで、ブレーキオイルに圧力を
かけて、ブレーキを作動させるシステムです。
この作動する側の部品を、ブレーキキャリパーと呼びますが、作動を続ける事で
表面温度は300℃に達する事もあります。中に入っているブレーキオイルにも
熱が伝わり、沸騰するコトで気泡が発生すると、レバーやペダルに手ごたえが
無くなる…これが、「ベーパーロック」と呼ばれる症状です。
ブレーキシステムが冷えると、回復するため、そのまま走り続ける事は可能ですが…
九十九折れで、ブレーキがスカスカ…想像するだけでも怖いですよね?
コレを予防するには、フレッシュなブレーキオイルを使うのが一番です。
新品時は、230℃以上(DOT4)で沸騰するブレーキオイルですが、吸水性が高い為、
1~2年で180℃まで性能は劣化します。
コレが定期点検毎にブレーキオイルを交換しましょうとオススメする理由です。
劣化の具合は、オイルの色でおおまかに判断できるものの…(黒ずんで来ます)
安全の為に、1年毎の定期点検で交換してしまうのが吉だと思います。
交換は、古いブレーキオイルを抜きながら、新しいオイルを継ぎ足して行います。
余談ですが、古いオイルに新しいオイルが混ざると、古いオイルの沸点に引っ張られ、
せっかくの新しいオイルの沸点が下がりますので、減っているからといって継ぎ足しは
NGです。
また、交換するオイルによっても沸点は上下します。オートバイではDOT4規格の物が
一般的です。このDOT規格、数字が大きくなるほど沸点が高く、高性能です。
DOT4、5、5.1とありますが、DOT5だけは成分が違う為、互換性がありません。
DOT5.1は、DOT4のシステムで使えて、低温での流動性も良く沸点も高い為、先述の
トラブルを経験された方にはオススメです。
油脂関連では、どうしてもエンジンオイルに目が行きがちですが、ブレーキオイルの
役割と重要性もご理解いただけたと思います。
交換や油種などは、お気軽にご相談くださいね!
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