燃え残りのスス(カーボン)がエンジンに与える影響が囁かれるようになって数年・・・
たぶん、そのはじまりは、原付スクーターが4サイクル化されたころからでしょうか?
バルブ周りに噛み込んで圧縮漏れを引き起こしたり、なにかと厄介な存在です。
実は、その他にも引き起こす症状があります。そのひとつが、「カーボンノック」です。
千本ノックじゃないですよ(笑)たぶん、レア過ぎて、聞いたコト無いと思います。
でも、「ノッキング」なら聞いたコトあるんじゃないでしょうか?
エンジンから「キンキン」とか異音がするヤツです。
カーボンノックを簡単に説明すると、ピストン頭部にカーボンが溜まって厚さが増して…
本来ぶつかるはずのないシリンダヘッドにヒットして異音が出る症状です。
カーボンが原因になっているので、「カーボンノック」と呼びます。
ピストンを見ると、典型的なオイルあがりの跡が見えます。
オイルあがりとは、通常はシリンダ壁面のオイル油膜をリングで掻き落としますが、
落としきれずに、燃焼室で燃焼してしまう症状です。
したがって、原因はリング周り・・・?
それは、すこしばかり早計です。カーボンの発生原因は不完全燃焼によるコトが多いので、
ガソリンや添加剤、エアクリーナーやマフラーなど原因は様々です。
それらをひとつづつクリアして、再発防止に努めていきます。
でも、有効なのはデポジットクリーナー(カーボンクリーナーとも言う)の使用。
色々な商品がありますが、効果的なのは効能をデポジット除去に特化したモノ。
コレの使用が一番だと思います。
また、カーボンは、それ自体が砂のような強度を持っているので、エンジン内部を
行き来させたくないので、クリーナーを使用後は、速やかにオイルとエレメントの
交換をおススメします。
常に完全燃焼するコトは難しいので、どうしても少しづつ堆積してしまうカーボン。
見えないエンジン内部だからこそ、早め早めの対策がエンジンの寿命を伸ばすコトに
つながります。
今日は、レアな症例をお伝えしつつ…どうしても溜まってしまうカーボンと
いかに付き合うか?その方法について書いてみました。
走行距離が伸びてきたら、クリーナーでリフレッシュさせてくださいネ!
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