今年9月で生産終了のモデルが、話題にあがるコトが多くなっています。
継続生産車でも、平成29年9月から適用される排気ガスの規制が大きな理由で、
ニューモデルでは、昨年平成28年10月から適用になっています。
COやHC、NOxといった排気ガスに含まれる有害物質の値で、規制に適合するかを
判断しています。
今回の規制を251㏄以上の排気量でみてみましょう。
CO 2.62g/kmを1.14g/kmに43.5%減
HC 0.27g/kmを0.17g/kmに62.9%減
NOx 0.21g/kmを0.09g/kmに42.8%減
特にHCの値が厳しくなっています。
この見慣れないg/kmという単位が、規制をよりわかりにくくしていると思います。
1km走行した時に出る量のコトなんですが、数字が小さすぎてイメージが…?
そこで、より今回の規制を「ざっくり」いうなら…
「今のエンジンで燃費を約6割アップ」と考えたら、わかりやすくなるかもしれません。
まだわかりにくいので、さらに言い換えるなら…
「今のエンジンで、ガソリンを6割使わず走れれば、有害物質も6割減らせる」
モチロン、理論上のハナシなんですが、少し厳しさがわかりやすくなるんじゃないかなぁ…
あ、今回の規制には、燃料タンクの蒸発ガスを還元するエバボレーターの装着や、
車載診断機の統一基準OBTの導入などありますので念のため。
※燃費の話は例えです。時期モデルが6割燃費向上しているワケではありませんので…
念の為。
ちなみに、最も大きく変動した平成18年度規制時は、85%減でした。
この時を境に、燃料噴射(インジェクション)化が一気に進んだんですネ。
こんなカンジで測定も出来て、わかりやすかったです。
規制は更に2020年にも予定されていて、欧州の規制値EURO5と一致します。
クルマの規制値にも追いつくコトになり、一応の規制終了のタイミングと言われています。
(クルマには更に厳しいEURO6が準備されているようですが)
ルールの中で製作されるオートバイは、ドンドン世界基準に統一されていくでしょう。
そうなると、免許制度や保険、車検といったルールも世界基準で統一すれば、
日本独自の250㏄といった排気量のオートバイを作る必要もなくなるのに…
そんなふうに、個人的には思っていますが、それはまた別の機会に…
長々と失礼いたしました。それでは、次回をお楽しみに…
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